
原油価格と連動して,最近だいぶガソリンが安くなっていますね.私がクルマに乗り始めたのは 1989 年で間もなく 20 年を迎えようとしているのですが,その間,ガソリン価格がどんな風に変動したのかをまとめてみました.
左のチャートは
(株) 日本証券新聞社サイトが提供している WTI 原油先物相場チャート.ちょうど,1988 年からのデータが提供されていました.
下は,私がクルマに乗ってからのほぼ全給油データをまとめたもの.JUSTY/DEMIO のときはレギュラーガソリン,また,1994 年までは消費税が税率 3% で外税表示といった違いがあるので,レギュラーは価格を 10% 増しし,消費税率は 5% で内税に統一してグラフ化してみました.赤い線は 10 区間移動平均です.
1989 年以来,全国平均に較べるとガソリン価格が安い地域に住んでいますので,移動平均の変動を伴わずに上ぶれしているのは,旅先での給油により高いガソリンを入れざるを得なかったときのもので,統計的にはゴミの値となります.
あくまでも私の給油記録データですから,横軸の間隔は一定ではありません (よくクルマに乗っていた時期はより詳しく (長く),そうでない区間は荒く (短く) 表現されています).
これを見ると,1994 年初頭に 120 円台に突入してから約 10 年間,多少のぶれはありますが 100~120 円台の安値圏で推移していたことが判ります.しかし,2005 年夏に 130 円台に再び突入するとあとは一本調子で上昇し,まだ記憶に新しい今年夏の 190 円台へと突き進んだのですね.
現在の 120 円台はその 3 年分の上昇を一挙に打ち消す下落で,ご覧のように 10 区間移動平均が追い着かないほどの下げとなっています.
こうした値動きは冒頭に引用した原油価格とほぼ連動していることが判りますが,興味深いのは 2004 年ごろの安値安定してたころの原油価格は 1 バレル $30 台だったのが,今年の高騰時はご存じのように $100 以上.最大で 5 倍近い値段になったのに,ガソリン価格はせいぜい 50~60% 増しですね.ガソリンは工業製品で,原材料の原油価格が大半を占めている訳ではないためでしょうが,それを考えるとそんなに騒ぐほどの上昇ではなかったのかなぁとも思ったり...
ちなみに,この 19 年間の平均 (ハイオク・消費税込みの補正値,以下同じ) は \123.6,最高は \193 (
2008.07.28,ただし高速の SA での給油なので最大瞬間風速),最安は \92 (1998.05~06),価格差は 2.1 倍でした.
今回の上昇は,単に投機マネーが流入しただけで実需とは関係ない相場だったようですが,今後はどうなるのでしょうか...
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Posted at 2008/11/23 00:41:13