車・自動車SNSみんカラ

2008年12月30日
本日はやっと晴れ.といってもどんよりしていますが,これは中国特有のスモッグと思うことにしましょう (今まで,合計 3 週間くらい北京に滞在しましたが,春・夏・冬いずれも快晴の日はほとんどありませんでした...).上海に来た目的,世界で二番目に長い橋,36,000m の杭州湾跨を渡るには絶好の天気です.家族みんな早起きしたし,決行です.
上海市街地からタクシーを飛ばすといくらかかるか判りませんので (恐らく,日本でレンタカーを借りるより高くなると思います),まずは近くの都市,嘉 (jiaxing・嘉興) まで列車で行くことにします.上海の西にあるそれなりに大きな都市,杭州までは新幹線型車両を使った高速鉄道,动车组 (動車組) 和諧号も走っているのですが,杭州までノンストップの便が多く,嘉に止まる午前の列車は 7:40 発のみ.これはいくら何でも辛いので,9:50 発か 9:56 発の通常の列車で嘉を目指すことにします.
杭州方面の列車の始発駅である上南站へは,ホテルからは最寄り駅から地下鉄でも行けるのですが,乗り遅れないようにまずはお大名にタクシーを利用.15 分ほど,39 元 (\550) で予定どおり 9:30 ごろに到着.上站には外国人用の出札窓口があるのは知っているのですが,上南站にはそうしたものはない模様.仕方なく列に並んで 9:50 の K511 列車か 9:56 の 2135 列車を買おうとしますが,「没有」とのつれない返事(´・ω・`)
おいっ,30 分前に来ても買えないのか... 中国人にとっての正月は春節ですから,今は年末年始休暇・帰省シーズンではないはずですが,甘く見ていました... いつのだったらあるのかと恐る恐る訊きました.最終便だね,とか,明後日だね,とかと言われたらどうしようとびくびくしましたが,幸い,その次の 11:27 発の T169 便に硬座なら空きがあるとのこと.事前調査したとき,どこかで「日本人が硬座に座るのは無謀.硬座は無法地帯で,何が起きるか判らない.軟座なら外国人とか,中国人でもある程度の階級の人間しか乗らないので軟座にしておくべき」と書かれていたのをふと思い出しましたが,速攻でそんな記録は [Del] で消し去ります :-)
しかし,10:00 前には出発する予定が大幅に狂ってしまいました(;´Д`)  中国の鉄道ダイヤは非常に変です.なぜ,同じ杭州方面に行く電車が 9 時台には 50 分発と 56 分発とが,しかも 6 分差で存在して,その次は 1 時間半後の 11:27 なのでしょう... 頭わりーとしか思えません.などと文句垂れていても早い電車には乗れないので,とりあえずそれを押さえます.硬座だと安くて 3 人で \33 (≒\480).

それにしても上海南駅は広いです.タクシーが近づいたとき,空港かと思いましたよ.円形の建物で,そこに入るときまずは荷物をX線検査に通します.これは北京駅でもそうでしたね.その円形のある部分の対面に 2 か所,出札所があります.そこでチケットを買います.立ち席券もあるようですが,基本的に全席指定.切符を買ったら,係員に切符を見せて入鋏してもらって待合いスペースへ.軟座には専用の待合室が用意されていますが,硬座にはそれはないので,通常の待合いスペースに座ります.冒頭の画像は改札口 (と言っても係員がいるだけで,単に塀の切れ目です) を入ったところから見下ろした待合いスペース群.奥に見えるのがトイレや売店がある中央通路.その向こう側にも同じようなスペースが広がっています.出札所があるのは 3F,待合室は 2F,ホームが 1F です.
この時点でまだ 9:40 ごろ.1 時間半もここで無駄に過ごしてしまいました... 途中からそばに来た 4 歳の女の子を連れた家族と仲良くなって,しばらく遊んでもらった (?) ので 30 分くらいはつぶれて幸いでした.
改札口脇の電光掲示板には,私が買った T169 列車は 6・9・11・12 の待合いスペースで待てと書いてあったので,素直に 9 で待っていました.初めは 9 番のところにある小さな電光掲示板に T169 列車の表示が出ていたのですが,11:00 過ぎに突然消えて真っ黒に.5 分前に乗車締切りという表示がそこかしこに出ていますから,少し焦った方がいいかも.駅員に訊いたら,通路を挟んだ向こう側の 11・12 から乗れとのこと.聞いてねぇよ(-_-;
ぼーっと待っていて,右の画像の表示が消えるのに気付かずにいたら乗り遅れるところでした... 慌てて反対側に移動して,11 & 12 番待合室の柵の切れ目で再び切符を見せて 9 番線へ降りて,無事乗車.20 両くらい客車がつながれた列車です.
指定された席は 5 両目.各車両にいる係員に再び切符を見せて乗車.いつも思うことですが,人が余っている中国はこのようにあらゆるところに係員がいます.もうちょっと自動化・効率化したほうがいいと思うんですけど.
で,席に行くと知らない人が我われの 3 つの全部の席に座ってる.これはごくごく当たり前のことのようです.気配を察したにーちゃんがまずどいて別の席に移ります.これで 1 席確保.2 席目のオヤジにガンを飛ばしたら,そそくさと車両の端の方へ消えて行きました.立ち席の客だったようです.2 席確保.もうひとつにはおばちゃんが座っています.そこの 54 番,俺んだからどいて,と言っても「いやいやここは私の」とかと言ってどきません(-_-;  もう一度,今度は切符を見せて,数字くらいは中国語で言えるので「俺が 54」と言って,おばはんの切符を見せろ,と迫ったら,他の人が私の切符をのぞき込んで,「あんたが間違っとる」と言ってくれたのか,やっと自分の切符を見て「あー違ってた違ってた」とでも言いながらひとつ隣の列に移って行きました.中国人は数字も読めないんでしょうか... (´・ω・`)
んなこんなで出発.郊外の住宅街や工業地帯を,客車ゆえ乗り心地もいい列車は快走します.途中,いくつの駅に止まるのかと思っていたのですが,なんと 40 分かかる嘉まではノンストップ.まぁ,「空調特快」列車ですからそんなもんかな.しかも嘉で 8 割以上の客が降りました.もっと列車走らせろってば...

さて,駅を降りてタクシーを捕まえて,杭州湾跨海大橋まで行きたいけど,いくらくらい? と訊いたら 600 元 (≒\8,000) との返事.げげ,ここまで来れば橋までは 1 時間を切る距離のはずなので,往復でも 300 か 400 元くらいあればいいと思っていたのに高過ぎですよ... てか,現金が 500 元弱しかありません (苦笑).正直,失敗です.こんな田舎町にも ATM あるかな...
幸い,5 分ほどの探索の結果,駅前に銀行をふたつ見つけ,ATM にたどり着きましたが,Plus マークのない国内用でお金を引き出せず(´・ω・`)  両替表示が出ている窓口へ行って,手持ちの日本円を交換してもらおうとしたら,出来ないとの返事.英語が出来ない窓口の兄ちゃんとさんざんもめていたら,どこぞへ電話してくれて,英語で説明出来る人につないでくれました.私の英語力では結局あまり理解出来なかったのだけれど,そこは支店で,本店に来てくれ,本店はタクシーで 10 分だから,みたいなことを言っている気がします.けど本店ってどこよ(;´Д`)
先ほど同じく ATM が国内用で使えなかった隣の銀行にも再度行って窓口で両替を頼んでみるが... うちは両替をしていないとのつれない返事.ま,ここは両替表示すら出てないからね... 仕方ないので,駅で待たせていた妻を呼んで来て (この時点でかなりおかんむり (苦笑)),先ほどの銀行へ.妻の片言の中国語がここでは通じて,やはり本店に行けと言っているそうな.本店の住所を書いてもらって,タクシーを拾って本店へ.ここには Plus 対応 ATM がきちんとあって,そもそも両替の必要もなく,1,000 元を無事引き出せました... 疲れた.12:15 には駅を出たのに,この時点で既に 13:00.駅からここまでの移動時間 10 分を含めても,お金を引き出すだけで 45 分もかかってしまいました(´・ω・`)  あれだけ待ち時間があったんだから,上南站で ATM 探せばよかった.

銀行へ来る途中,このタクシーの運ちゃんは人がよさそうで,今日の半日を付き合わせる & 600 元という多分かなりの売上を立てさせてあげるのにはぴったりじゃない? と妻と意見が一致して,「杭州湾跨海大橋へ行きたい」「杭州湾跨海大橋を渡ったら,すぐに U ターンして嘉站まで戻って欲しい」「ただし,ビデオカメラをクルマに設置させて欲しい.クルマには傷は付かないはず」「以上でおいくら?」と事前に用意して来た中国語で書いた文面を順番に運ちゃんに見せる.すると,600 元という答えが返って来ました.さっきとおんなじやね.じゃー頼むかと思ったら,どういうルートを通るのか確認された後,500 元 (≒\7,000) に値下がってすんなり商談成立.銀行の前でメーターを倒していたのでいったんそこまでの 7 元 (≒\100) を払って (上海の初乗りは 11 元ですが,嘉市は安いのね...),改めてそこから 500 元の貸し切りツアー開始です.
まずはビデオカメラ設置.10 分ほどかかりましたが,この日のために持ち込んだ硬めのスポンジという感じの緩衝材,超強力両面テープ,カッターナイフ,セロテープを使って,VW サンタナのダッシュボードにぴったり収まるよう,ビデオカメラを固定.用意した三脚用クイックシューは使えませんでしたが,いい感じで固定出来ました.ダッシュボードが狭くて,レンズがフロントガラスにぶつかるので,そんなこともあろうかと,ホテルから持って来たコットン (カット綿) を緩衝材にして準備完了!
この間,運ちゃんはあきれて見てました... ま,さんざんイメージトレーニングしたので (←マジ),手際よかったとは思うけどね (笑).事前に妻には洗脳しておいたので :-) その間,後部座席でてきとーに過ごしてました.子供は既にお疲れモード(^^;

やっと出発かよとつぶやいた気がしなくもない運ちゃんに「出発!」と告げて走り出します.くねくねと嘉市内をしばらく走ってから高速へ.いくつかのジャンクションで曲がっていよいよ杭州湾跨海大橋.……の手前の北岸サービスエリアの表示を見た妻がトイレ休憩を要求したのでまずはそこへ.クルマを停めていると,何やら警備員が寄って来て,ダッシュボードのビデオカメラを怪しげに見ています(^_^;
ま,そこは中国.雰囲気を察したのか,運ちゃんが窓を開けて警備員と何やらおしゃべり.特に問題ないようです.「この日本人に変な条件で今日は貸し切られちゃってさー.ビデオ撮りたいんだって」「へー,半日貸し切り?じゃー,帰ったら今日はもう仕事上がりだね」なんてことを言ってるに違いない...
だだっ広い割にはほとんどクルマが止まっていないサービスエリアを後にして,本当にいよいよ杭州湾跨海大橋です.

はっきり申し上げまして,杭州湾跨海大橋そのものは,両側の見晴らしはガードレールに阻まれて余りよくないし,かなり天気はよくなっていたもののどんより気味なので視界もそんなによくないので,橋の全貌を見ることも出来ないし,まぁそんなもんかな,という具合でした(^^;
右側通行・左ハンドル車の助手席に乗っているので,運転気分がちょっと味わえますけれど,しょせん自分の運転じゃありませんしね.延々延々,橋は続きました.がらがらと言ってよい片側 3 車線・100km/h 制限の道 (橋?) を走ること 30 分ほど,ようやく向こう岸が見えて来ました.
向こう岸に渡ってひとつめの IC で降りてその場で U ターン.おー,ちゃんと運ちゃんに意図が伝わってます (笑).「こんなことしたことないねー」という感じで運ちゃんも苦笑い.帰りの橋もなんてことはなく 30 分,延々延々続きます.この橋が,開通直後は大渋滞していたなんてのが嘘のようです.

途中,海の真ん中に何やら建造物が建っていました.往路にそれが見えて来たとき,てっきり対岸に到着したのかと思ったのですが違いました.運ちゃんが言うにはこれはサービスエリアを建設中なのだそうな.海ほたるみたいなもんがここに出来るという訳ですね.オフランプ・インランプも既に出来ていました.
これが開業すると,また渋滞しそうな予感です...

当然ながら,帰りも行きと同じ光景が 30 分ほど続いて杭州湾跨海大橋も終わり,今度は,どういう理由かよく判りませんが,先ほど乗った IC ではなく,だいぶ手前の IC で高速を降りました.そこから 40 分ほどかけて駅まで戻りました.結局,駅に着いたのは 16:00 ちょっと前.料金はメーターが 530 元 (\7,500),高速代が往路が 100 元 (\1,400)・復路がほぼ橋の部分だけで 85 元 (\1,200) の合計 715 元 (\10,000) でした.
変な日本人のわがままに文句を言わずビデオカメラの設置もさせてくれたということで,500 元にディスカウントして交渉成立していましたが,550 元払ってここでお別れ.50 元のチップ (正価は 715 元ですからチップと言えるかどうか判りませんが) はかなり喜んでいただけた模様.

まずは帰りのチケットを購入.あと 30 分早ければ (銀行探しがなければ余裕でしたな...) 15:47 の列車があったのですが,これを逃すとその次はなんと 2 時間半後の 18:20 までありません(;´Д`) マタカヨ.
18:20 は新幹線型の动车组,和諧号です.1 等を取ろうとしたら「没有」,今回も 2 等にしか空きがありませんでした.なんでかなー.もしかして,始発駅からひとつめのこの嘉と上海の間だと,1 等・軟座は売らないのでしょうか.なにせ,東京・大宮間をグリーンに乗るようなものですからねぇ... 和諧号は先ほど乗った特快とあまり所要時間が変わらない割には高くて,3 人で 85 元 (\1,200).さっきの 2.5 倍です.まぁ,新幹線に乗るのも悪くないでしょう.

実はまだ昼飯を食べてなかったので,駅前の食堂で昼飯.例によって牛肉麺です.妻はちまきとかワンタンを食べて 3 人で 32 元 (\450).これで 30 分ほど時間が潰れましたが,あとの 2 時間,長かったです... (;´Д`)
动车组専用の待合室で 2 時間近く,どうにか時間をつぶして D652 電車で上海へ.この列車は,先ほど乗った上南站ではなく,上站が到着地.そちらのほうがホテルには近いので好都合です.今回も,乗り込んでみたら 3 席のうち 1 席に別の人が座ってました... 今度はどうやら,窓側と通路側との区別が付いていなかっただけの模様.すんなり「あ,俺が通路側か」てな感じで移動してくれました.
南站~上站までの分,電車での移動距離が長いため時間も少し余分にかかって,1 時間ほどかかって 19:17 上站到着.そこからタクシーで 18 元 (\250) 払ってホテル着.いやー,色々ありましたがビデオもばっちり撮れたし,充実した 1 日でした.

妻は食欲ないから (というか,16:00 過ぎにあれだけ食べたばかりですし...) ということで夕食はパス.私も腹ぺこという訳ではないので,再びジャンクフード発動.ホテル近くのケンタッキーでチキンを少し買ってお持ち帰りして,それで本日はおしまい.
ホテル前の広場では,年末のカウントダウンの準備なのか,急ピッチで会場設営が進んでいます.その光景を見下ろしながら,上海ステイ 3 日目は終わりです.


杭州湾跨 (杭州湾海上大橋) への行き方
上海南駅 (もしくは上海駅) から杭州駅行きなどの列車で嘉興駅まで 40~1 時間半程度.
・嘉興駅からタクシー (タクシーは容易に捕まる) で往復 600 元程度 (高速代は片道 100 元程度,メーター制の場合は別途負担だと思われる).
・上海市街からタクシーの場合は,高速代別で往復 1,000 元以上かかりそう.


プロフィール
「いつもどおり。」
何シテル?   02/22 22:22
(2006.07 に "AXELA" からハンドルを変えました) アクセラならびにプジョー 206 CC に関するブログを中心に構成して行きます.AXEL...
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