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2009年01月13日
上海旅行総集編
これまでに書かなかった,上海旅行での雑多なことをまとめて書きます.長文ですが,誰かが検索から後日このページにたどり着き,多少なりとも参考になることがあれば幸いかな,ということでご容赦ください.
なお,Unicode なら問題ないのですが,みんカラの HTML が Shift-JIS のため,以前も書いたように Microsoft Internet Explorer (MS-IE) 等のブラウザではこれまで書いた中国の簡体字が化けていました.今回調べた結果,個別にフォントを指定してやればよいということが判りましたので,過去記事を含めて修正してあります (もちろん,SimSun,PMingLiU などの中国語フォントが必要です).

 ホテルの話

今回は,楽天トラベルで検索して見つけたホテルに泊まりました.一方,長期出張者などをターゲットにしたサービスアパートメントも市内にそれなりの数あり,同じくらいの値段で 100m2くらいの広い部屋が借りられます.それらは,キッチンや洗濯機などもありますし,掃除やリネン交換などはホテル同様に行なわれるようで,滞在には便利そうです.しかし今回は,ただでさえ新年を春節で祝う中国での年末年始滞在ということで,それだとあまりにも正月気分を味わえないかもと思い,ホテルを選びました.が,結局ホテルに期待したのは傘を貸してもらったことくらいで,レストランを覗きもしませんでしたから,サービスアパートメントでよかったのかも :-)
それに,ホテルだとベッドルームに机と LAN コネクタとがあるため,妻が寝てからパソコンをいじっているのが不評でしたが,2LDK とかのサービスアパートメントなら恐らくそういうことはなかったと思いますし...
泊まった古象大酒店の部屋は 48m2 のリビング+ベッドルームの 2 部屋に分かれたタイプ (Business Suite) で,その構成で 48m2 だとちょっと狭いかなと思っていたのですがまったく問題なく,思ったより広く感じました.ただ,リビングに窓がない作りで暗いのと,ドアを開けるといきなりリビングで,廊下から丸見えというのはどうにかしてという感じでしたが(;´Д`)  (左の画像のリビングの写真は,廊下から撮っています...)
これで,ラックレート (正規のルームチャージ) は 1 泊 \2,820 (≒\38,000) だそうですが,Web サイトから予約するだけで半額以下の \1,100,楽天トラベルだと \1,033 でしたので,税金・サービス料が加算されても \1,326 (≒\18,000) と,家族 3 人で国内の同程度のホテルに滞在することを考えたら半分以下です.この物価差に加えて,まして年末年始で日本国内は最も高い期間ですから,燃油サーチャージを含めても,国内旅行よりずっと安く,お得感 MAX という感じです:-)

設備は,テレビも 2 つあり,NHK 国際放送もきれいに映るし,用意されているアメニティグッズも日本のふつうのリゾートホテルと変わりません.アイロンとアイロン台まで用意されているのにはびっくりしましたが.Ineternet も国内のホテルでよく見られる,一番初めだけ認証 (申し込み) が必要な方式で接続性も問題なし.速度もストレスは特に感じず,測りませんでしたが数 Mbps は出ていたと思います.また,前回の北京出張のときには Wikipedia など,いくつかのサイトがつながらなかったのですが,今回はどこも問題なし.オリンピックを機に検閲を緩めたのか,北京市と上海市の政策の違いなのか,それとも前回泊まったホテルの環境がたまたまおかしかったのか,判らないのですけれど.
バスルームもシャワーブースが独立しているタイプで広いです.温水便座でないことだけがこの部屋の唯一の不満点だったかも.お湯の出も問題なく,こーんな感じできれいな緑色の水が出て来ます(;´Д`)  まぁ,茶色とか黄色よりは気分的にはマシですな.ミネラルウォーターは人数分毎日置かれますので,歯磨きを含め飲料水には問題なしです.
一度,妻が私の携帯電話へ部屋から電話をしましたが,請求された電話代はわずか \0.25 (≒\3.4).いくら 1,2 分の通話とはいえ安過ぎです.元々通話料の安い中国ですが,施設利用料といった変な名目で高額な料金を請求しないのは素晴らしいことです (今は日本でもまともになっているのでしょうか? 携帯があればホテルの電話は不要ですので,もう 10 年以上ホテルの電話で外線なんてかけていませんから判らないのですが).
ただ,クリーニング代は,やはり日本の街中の店より高い値段でした.今回は特に靴下とか下着類は捨てて来られるものを選りすぐって持って行ったので :-)  持って行くときは少々重かったものの,クリーニングにもあまり出さずに済んだのでよかったのですが.

 町の風景

今回泊まったホテルは,南京路という歩行者天国の道から 1 つ隣で,その南京路にある世广 (世紀広場) というイベント広場を見下ろす立地です.南京路まで徒歩 1 分で,南京路沿いのマック (24 時間営業の店もあり)・吉野家などの日本と同じ味にありつけるファストフードショップ,Baleno というユニクロ風の北京でもたくさんあったショップ,地下鉄の駅なども徒歩圏内ですので,非常に便利な場所でした.
南京路とは反対側のホテル裏手にはマッサージ屋やコンビニがたくさんあり,買い物にも困りません.北京は中心部も郊外もコンビニはあまりありませんでしたが,上海はコンビニの激戦区で,ファミリーマート・ローソンの他,地場の系列が複数あり,規模は小さいものの日本と同様の品揃えです.前回家族で行った北京のホテルは市街地からは外れており (地下鉄の環状線の外でしたので,東京で言えば練馬とか足立あたりの風情.今回は銀座とか新宿といった繁華街です) 不便だったのですが,今回はその点,何かと便利でした.昨年夏から中国全土でレジ袋の無料提供禁止が義務化されたそうで,買い物をすると最後に「レジ袋は要るか?」と訊かれます (たぶんそう言ってる (笑)).初めは意味が判らなかったり,あーまた忘れたよと毎回買っていた (店やたぶん大きさによって違いますが \0.2 (≒\3) 程度) のですが,後半はすかさず,要らんと言えるようになりました.まぁ,しょせん \3 ですから入れてもらってもよいんですけれど.
初日に行ったマッサージ屋はホテルから遠かったので,その後近辺の店へマッサージに妻と私で合計 3 回行きましたが,歩いて行ける距離にたくさんの店があってこれも便利.

中国に観光に行ってびっくりしたのは,店員が売り場で平然とご飯を食べていること.デパートの売り場でも,ショウケースの向こう側でむしゃむしゃお昼ご飯を食べているんです.まぁ,常識ってのは相対的なものであるのは判りますが,面子を重んじるという彼の国.その面子ってのも文化によって意味が違うんだなぁと実感します.
右の画像は,滞在 3 日目に杭州湾跨 (杭州湾海上大橋) を渡った後に昼食で寄った,嘉站 (嘉興駅) 前の食堂のレジ係のおねーさん.客の相手が終わるとさっと座ってその店で作っているラーメンを食べ始めたのが印象的で思わずスナイプ.この後,別のお客さんが来たらすくっと立ち,笑顔に戻ってまた接客していました.

今まで出張・観光でいずれも北京にしか行っておらず,今回初上海でしたが,ちょっと郊外に出るとこんな感じの住宅が多く立ち並んでいました.北京では少し市街地から離れてもアパート (マンション) しかなく,北京出身の中国人に訊いても「戸建ては農家だけ」だそうですが,上海では少し外れればふつうに一戸建てに住めるようです.
左の画像は,东海 (東海大橋) を渡った帰りに乗った,上海临港新城から龙阳路站 (龍陽路駅) へのバス,港快线 (龍港快線) で高速道路 (A2 路線) を走っているときに見た上市南区 (南匯区) 内の住宅地.こんな感じの派手な色合いの住宅が建ち並んでいて,3 階建ても結構あります.不思議なのはどれも (2 階建てか 3 階建てかという違いこそあれ) 断面が凸凹のない長方形をしていることと,どの家にも駐車場が見あたらないこと.あれだけのクルマ社会なのに,こういう戸建て住宅に 1 台もクルマが駐まっていないんです.嘉站へ行く列車の車窓から見えたこうした住宅地でもそうでした.いくら,1 家に 1 台しかクルマを持っていない家ばかりで,いずれも平日だったとはいえ,すべての家に 1 台もクルマが駐まっていないというのはおかしいです.何故なのでしょう...

初日は移動日で,結構朝早くからのスタートだったとはいえ,何せ空港内のホテルに泊まってからの出発だったため,ほとんどが飛行機に乗っているだけで全然疲れていませんから,私としては到着次第観光するつもりばりばりだったのに,子供が動きたがらなかったので,向こうで使うプリペイド式の携帯電話用の SIM を買うためホテルの近くをうろうろしていたら,こんな店を見つけました.そう,メイド喫茶です(^_^;  女僕と書いてメイドなんですね.「萌」というのをそのまま使っているのも笑えます.物価差がありますから,費用的には日本の 1/10 程度で入れるはずですのでよっぽど視察 :-) しようかと思ったのですが,やめときました.店内をちらと覗いたら,お客さん (若いにーちゃんたち) と Wii に興じてるようでした.いやー,何でもあるなー,中国.

北京では,やたらに知らない人同士,話をするなぁ (ちょっと判らないことがあると隣の人を捕まえてすぐに訊く) ということを感じましたが,上海ではさほどでもありませんでした.ただ今回,バスに乗ったときに知らない人から「このバスはどこ行き (どこ経由?) か」みたいなことをたぶん訊かれたのですが,こっちですらこれでいいのかと不安に思いつつ乗ってるのに知らねぇってば (笑).「不」(判らん) と答えてもまだ何か訊いてくる.そんなのを何回か繰り返してからはたと気付きました.ガイドブックに,客引きなどが寄って来たら「不」と言えと書いてあったのを鵜呑みにしていましたが,「判りません」と中国語で言っても,何かを尋ねられたときは,中国語が判らないのか,中国語は理解しているけれど答えが判らないのか曖昧なのかも知れません(^^;  今度からは「中国語が判らない」と答えることにしましょう...
で,それも典型例なのですが,こちらから問いかけたときも,こちらが単語だけでも中国語で言おうものなら,やたらに中国語でまくし立てて来ます.こっちはカタコトもいいところなんだから,身振りとか絵を描くとかしろよと思うんですが,それこそ不を連発してもダメ.最初から最後まで中国語です.ホテルとか空港以外でそれなりに英語を喋ってくれたのは,マッサージ屋まで乗ったタクシーの若い運転手だけでしたね... 日本で外国人から話し掛けられたら,「英語喋れないんだよなぁ」などと日本語でつぶやいても,伝わらないと判っている日本語で終始押し通すなんてことはしないと思うんですが,どうなんでしょう...
ちなみに私,どこにいても何故かよく道を訊かれます.おじさん・おばさんはもちろん,外国人にも.英語苦手なので困るんですけど... でもまさか,中国のバスの車内で訊かれるとは思いもしませんでした(~_~;  その彼はしばらくして諦めて,別の人に話し掛けて無視されてしました (笑).

 電車・列車・タクシー

北京に行ったときも完全なる個人手配旅行でしたから,万里の長城へどうやって行くかが問題でした.そのときも八达岭 (八達嶺) まで行く列車があるのは知っていたのですが,1 日 1 往復だけでしかも朝は 8:30 だか発という嫌がらせのようなダイヤで諦めました.そのため結局,白バスに乗るという得難い経験をしたのです.
(今調べたら,なんと动车组 (動車組,和諧号.新幹線型の電車です) が走っていて,2 時間毎の常識的なダイヤで 6 往復に増えていました(*゚ー゚)))
上海でも,地下鉄は日本ほどではありませんがたくさんの路線が走っていますし,気軽に乗れます.2 年前の北京には存在しなかった切符の自動販売機もあり,スムースに乗れます.
地下鉄 (左上) と上磁浮列 (リニアモーターカー) の切符 (左下),地下鉄やタクシー,バスなどに乗れる Suica ライクなプリペイドカード,上公共交通 (右上),そして高速道路の通行券 (右下) はいずれもこんな感じのプラスチックの磁気券.使い捨てじゃないんですね,エコです :-)
でも,ご覧のようにきたねーです (笑).それに,どこ行きの切符なのか,まったく判りませんし.

ちなみに,市街を走る路線バスでも日本同様の使い方で上公共交通が使えるようです.今回郊外で乗った 2 本のバスのうち,东海を往復する洋山专线 (洋山専線) のバスはさすがに無理でしたが,龙阳口站行きの高速 (?) バス,港快线では,切符売りのおばちゃんがハンディターミナルを持っていて,カードでの支払いが可能でした.カードで払っても,切符をきちんともぎって渡してくれました.いやぁ,中国でそんなものが存在するなんて正直びっくり.
でもこのおばちゃん,何を思ったか 3 枚も切符をくれました.子供は場所 (乗り物) によるようですが,年齢ではなく身長 120cm までは無料 (自己申告制ではなく,動かぬ証拠をクライテリアにするってところが,国民性をよく表しているような (笑)).ですから子供は無料で,私だけのはずなんですけど,何といい加減な... 心配になって,バスを降りてから,地下鉄の駅でカード履歴を確認したところ,1 名分しか引き落とされていなかったので安心しました (苦笑).

また,タクシーのカードリーダーは左の画像で判るでしょうか,こんなところに付いています.そう,メーター (空車表示) の裏です.空車のときはこれを立てておくと,空という緑色の表示が外から見えるようになります.乗車したらこれをぱたんと倒してメーター積算開始で,そのとき上になる部分にカードリーダーが入っているという訳です.結構考えています.
今回初めてタクシーに乗ったとき,どこにもカードリーダーらしきものが見あたらなかったので,一部の車両だけで導入されているのかと思っていたのですが,試しにカードを出してみたらすんなり受け取ってくれて,そんなところで「ぴっ」とされてびっくりしたという次第 :-)
タクシーの初乗りは上海市内は \11 (≒\150),嘉市では \7 でした.北京同様,助手席に乗っている人もいますが,観察した範囲では半々くらい.2 年前の北京では圧倒的に助手席でした.この違いは土地柄なのか,2 年の間に変容したのかは判りません.
車両はすべてフォルクスワーゲンサンタナ.それ以外は見ませんでした.サスが硬くて (単にヘタっているだけ?) どれも乗り心地が悪く,北京でよくみかけた北京現代のタクシーはよかったなぁと思うことしきり.また,真冬なのに暖房を付けていないばかりか,窓まで開けて走っていることも多数...

さて列車に話を戻します.客を拒むかのようなそうしたダイヤなど,列車は今回も結構難所でした.基本的に全車指定席なので,限られた人数しか乗れません.無茶苦茶かつまばらなダイヤがそれに輪をかけています.市街地にある取次所でも切符は買えるそうなので,事前に切符を買っておくのが無難でしょうね.でも,雨だったらやめとか,今日は疲れたのでやっぱり次の日にしよう,といった観光目的ではそうも行かない訳で... 私の場合,この時点でハードルかなり高し.今回,往路の切符はは無事買えましたが,ただでさえ 3 時間待ちだったのに,もし次の電車が取れなかったらと思うとぞっとします...
ちなみに,上南站で四苦八苦しながら切符を買っていたら (でも,帰りの嘉站も含め,窓口の係員は親切でした.言葉が出来ないと見るや,端末のディスプレイをこちらからも見えるように向けて,筆談も交え,逐一指さしながらこれか? これか? と確認しながら発券してくれました.中国でのこうした公共機関の係員のイメージだと,「言葉が出来ないならそんな面倒な奴には売らないよ」と邪魔者扱いされるかと思っていたので意外でした),つかつかと寄って来た若いねーちゃんが「杭州まで行きたいけど切符がない.もし持っていたら売ってくれないか」と聞いて来ました.英語で訊いてくるならともかく,片言の中国語で苦労してやり取りしている外人の家族連れに中国語でそう言うことを話し掛けて来るのもどうかと思いますが (笑),そうしたくなるくらいに現地人にとっても切符の入手には苦労するのでしょう.

列車の乗り降りも特殊 (というか,知らないんですがヨーロッパなどでもこんな感じ?).まず,上南站は駅の中でしたが,たいていはメインの駅舎とは別にある售票 (切符センター) で切符を買います.上站は外国人専用のセンターもある模様.また,窓口は一般の電車,新幹線,払い戻し窓口に分かれていて,それぞれのものしか扱っていないようです.退票 (払い戻し) 手数料は 20% だそうな.ちなみに,列車は全席指定のためか,子供でも料金が必要 (半額) です.
售票で切符を買ったら駅構内へ.空港よろしく X 線のチェックがあります.その後,北京站には改札はなく,ホームの上まで行けましたが,上海南站は改札があり,入鋏してもらって中へ.そこに待合室があるので (軟座 (軟席?) や,全席軟座扱いの动车组には専用待合室がありますのでそちらで) 改札開始まで待つことになります.待合室と駅の外へは切符を見せれば出入り自由でした.
改札開始は発車のどれくらい前から始まるのか判りませんが,発車 5 分前で締め切り.ホームへ降りるときに切符を見せてチェックされます.そして,ホームに停まっている各車両の前に立っている係員に再び切符を見せて (これで合計 3 回目.中国は,雇用確保のためかと思うくらいにこうした人力での業務が多いです.例えば地下鉄の改札が自動改札になったように,今後技術の導入に伴いどんどん無人化が進むはずですが,そのとき雇用は大丈夫なのか,余計な心配をしたくなるほどにあちこちに特に公共機関系の仕事には人が多いです.警察なんかも日本に較べるとはるかにたくさん町にいるし),当該の車両へ乗り込んでやっと着席です.どこぞで,「硬座は無法地帯なので,日本人が乗るなんて無謀な行為.軟座なら,中国人でも一定の生活レベルにある人しか乗れないし,外国人も多いので心配ないから,軟座ににすべき」という話も読んだのですが,少なくとも昼間の短距離利用ではまったく没问题でしたけどね.硬座はリクライニングせず,3+2 列のちょっと狭いシートでした.その名のとおり,木で出来たベンチみたいな座席かと心配していたのですがそれは杞憂.日本で走っている郊外型のボックスシート車両より座り心地はよいくらいです.軟座は 2+2 列でリクライニングするようです.
座席は車両番号と座席番号で指定されています.日本のように車両番号・列・位置方式ではないので,54 番とかと言われてもそれがどのあたりなのか,窓側なのか通路側なのか判らないのが不便です.彼らは何も疑問に思わないのでしょうか...
列車は,車両間の移動が出来ないように,鍵がかけられていました (地下鉄はもちろん,动车组と上磁浮列は移動自由でした).ただし,帰りに嘉站から乗ったときは,始発ではないためか,あるいは車両間の移動が出来る动车组だからか,車両毎の係員はいませんでした.

車内販売が結構頻繁に来ます.弁当が \20 (≒\270) だったかな.それ以外にも飲み物や果物なども売ってました.
駅に着いて列車を降りると,案内に従って進むと出站口 (降車専用出口) があります.嘉站のような地方駅は日本とさほど変わらない感じでしたが,上海站は明らかに乗車ルートとは分離されており,専用の通路を通って駅の外へ出ます.だから,乗車するとき以外はホームへの入口を閉めておけるんですね,なるほど.でも,乗り換えってどうやるんでしょうね... また外からぐるっと回るのかな?  嘉站では切符を回収されてしまいましたが,上站では何故か素通りさせてくれました.

という訳で,切符を買う難しさといい,乗り方・降り方といい,列車はまるで飛行機です.彼の地では列車はまだ特別な乗り物なんだなぁと感じます.

 両替をどうする?

自分の口座から現地通貨で引き出せるサービスをしている銀行に口座を持っているので,今まで北京に行ったときは,ふだん使っているキャッシュカードを使って ATM から引き出したり,持って行った日本円をホテルで両替したりしていました.空港の銀行での両替は明らかにレートが悪いので (特に日本国内) 使う気はゼロ.しかし,前者はよくよく調べてみると,4% もの手数料が発生していたので,例えば現在の 1 RMB=13.5 JPD 程度のレートで 1,000 元 (≒\13,500) を引き出すと,\540 もの手数料となってしまい,レートも 1 RMB=14.0 RMB 程度に悪化します.これなら,レートでは多少不利なホテルでの両替のほうが実はよっぽどましでした(;_;v
今回は出来るだけ安くということで,クレジットカードの現地キャッシングを使ってみました.PLUS ロゴ (もしくは国際提携 VISA ブランドのロゴ.Master 提携の場合は Cirrus です) のある ATM であれば,100・200・500・1,000 元といった決まった単位でしか引き出せないのが不便ではありますが,簡単に引き出すことが出来ます.ATM も街中にうじゃうじゃありますので問題なし.24 時間使えるものも多いです.
これまでは,同じ職場にいる中国人の同僚から数百元借りて中国へ行き,向こうにいる間に同じ金額を調達して帰国後に帰すということをしていたのですが,だいぶ慣れて来たし,その同僚が異動して別の職場になってしまったこともあって,今回は前回の余りの数十元だけを持って中国へ行きました.このため,到着直後に元を調達する必要があります.
(虹橋国際空港) に到着して,あらかじめ調べておいた ATM に行ったら平然と "Out of service" の表示... (-_-;  タクシー代がいくらかかるか判らないのでこりゃまずいぞと思ったものの,空港内には別の場所にも ATM があって,問題なく引き出せました.
キャッシングの利息を抑えるためと,中国元は帰国時に日本円に戻すのに制限がある (両替した金額の半分まで.また,両替したときの明細書が必要) と以前聞いていたので,500 元とか 1,000 元ずつちまちまと引き出していたのですが,そのせいで嘉站では PLUS 対応 ATM を探すのに 30 分以上苦労することになってしまいました(^_^;
ちなみに,私の使っているクレジットカードでは,海外のキャッシングでも利用後 2,3 日のうちには Web 上で履歴を確認出来るようになりました.Web 上でリボ払いに変更し,コンビニの ATM から返済することで利用日数を大幅に圧縮することが出来ます (リボ払いでないと ATM からの任意返済が出来ない).ただし,コンビニなどの提携 ATM では硬貨が使えないので,\1,000 未満はリボ払いのままで 1 か月程度の利用期間となってしまうのがちょっとすっきりしないところです.それでも,現地で結局 \3,000 引き出して,毎回違うももののレートは概ね 1 RMB=13.3 JPD 程度で合計 \39,872 となりました.以前の 1 RMB=15 JPD くらいで固定だった元は一応変動相場制になって高くなっていましたが,それを超える円高で,2 年前の旅行のときより少しお得なレートになっていますね.このまま 1 回払いで返すと利率は年 17.94% で利息は \559 になったようですが,帰国翌日に \39,000 返済したので,それまでの利息と端数の \872 の約 1 か月分の利息を合わせ,利息は \101 で済むようです.今までやっていたように,自分の銀行口座からキャッシュカードで引き出していたら \1,500 以上の手数料だった訳で,節約出来ました.ATM での返済をせずふつうに 1 回払いで返しても圧倒的にお得ですね.キャッシングは露骨に (?) 借金ですから,今まで避けていたのですが,海外の現地通貨調達のためには次回からも積極的に使うでしょう :-)

中国では,不思議といわゆる「ピン札」を手にする機会が多い気がします.100 元札は両替して入手するので当然と言えば当然ですが,それ以外のお札もピン札が結構お釣りで回って来ます.ただし,小額の 1 元・5 元といった札は超汚いのを渡されることがありますが (特にタクシーが選りすぐって(-_- 汚いのを渡して来る気がします.例えば 60 元の釣りで,大量に 50 元札を持っているのに,手持ちの札を全部 (?) 確認して,20 元札 2 枚と 10 元札,5 元札 2 枚なんて返し方をされることもあります.向こうで 1 分を急ぐという状況はありませんが,その無意味な行動に「いいからそこに見えるきれいな 50 元札をまず寄こせ」と何度言いたくなったことか... (でもそれを中国語で言えない (苦笑))).
前回は頻繁に見た毛沢東が描かれたのではない旧 1 元札や,2 元札,5 角 (0.5 元) 札は今回,一度も見なかった気がします.前に受け取ったときに残しておけばよかったかな.上の画像はそうして釣りとしてもらった各紙幣の新札.これ以外に毛沢東デザインの紙幣には 50 元札がありますが,今回は新札には巡り会わず.硬貨にはこれ以外に 5 分・2 分・1 分 (1 分は 10 角) があるようですが,見たことすらありません.今回初めて,ホテルでの支払い時に上記の \0.25 の電話料金により 5 分という分単位の請求が発生しましたが,カード払いなので 5 分通貨にはお目にかかれず...
前回は 100 元札を出すと露骨に嫌な顔をされたり,裏返したり透かしたり折ったり弾いたりしてしつこく確認されましたが,今回はどこでも比較的すんなり受け取ってくれていました.……が,帰国直後に HD90 から始まる番号の,精巧な偽札が出回っているとのニュースが飛び込んで来ましたね.春節の帰省ラッシュで混雑している今,上海ではみんなでまたしつこく 100 元札を確認しているかも知れません.

さて,お金の話をしたところで思い出しましたので,長くなりましたが最後に領収書の話を少し.
初めて中国に行ったのは出張でのことだったので,当然,タクシー等での移動はもちろん,会社に経費請求出来る食事代にも領収書が必要です.このため,票という単語を同僚の中国人に教えてもらって,この発音だけは完璧に出来るように練習しました :-)  そのせいもあるし,後の自分の記録のためにもレシート・領収書はもらうようにしているのですが,中国ではタクシー以外,領収書は少し変です.
まず,滅多に手書きの領収書は出て来ません.また,政府 (自治体) 発行の領収書を渡されます.さらには,払った金額と必ずしも一致していません(;´Д`)
一番最後のは,余分にもらえるのならいいけれど,例えば 32.5 元の食事代なのに,32 元分の領収書しか出さないとか,ヘタすると 30 元しか寄越さないとかがあって,特に出張精算のときは困るんですよね... また,レシートをそのままくれればいいのに,領収書と言うとレシートはくれません.私の場合,あれはいくらだったとかと後で思い出すためにもらうので,明細が判らないと困るのです.右上の画像は吉野家でもらったものですが,珍しくレシートと領収書とを両方くれました.金額も 20+2 元で一致しています.
これでようやく気が付きました.中国人から,タクシーを降りるときには「票」と言えと教えられたとおりにそう言って来ましたが,票 (発票) というのはあくまでも領収書のことで,日本と同じく,レシートとは当然違うんです.つまり,日本の吉野家やマックで「領収書くれ」と言っているのと同じ(^_^;
(考えてみれば,タクシーを降りるときに「票」とだけ言えと教えるのもずいぶん乱暴な話です.日本語なら「領収書!」と叫んでいるようなものですからね... 領収書くださいのふつうの言い方はどうなのか知りませんが,「我要票」で今のところ通じていますが)
で,その領収書は,中国では政府が発行する領収書をあらかじめ買っておくか,政府指定の機械でしか打ち出せないようなのです.あらかじめ買う領収書は定額小為替のような感じで一定金額に分かれており,それを組み合わせて寄越します.このため,端数は出してくれなかったり,適切な額の領収書切れで出せないといいうことがある模様 (たまに政府指定の用紙と思われるのに手書きしたのをくれますが,それが何故可能なのかは不明).
私は別に「領収書」が必要ではないので (出張のときもレシートで構わない),レシートくれ,と言えばいいのですね.タクシーメーターはたまたま,日本同様,公的な機械なので,票でよいのですが,それを街中でも使ってしまうのが恐らくそもそもおかしいのでした... マックでは,支払いを済ませて店内で食べていると,10 分近く後に領収書を持って来てくれたこともありました.そんなに時間かかっていたら,食べ終わっていなくなってしまっていたかもしれないでしょうに...
どこででも空気を読まずに領収書を要求していた私は,たぶん,今まで嫌な外国人だったことでしょう(^^; (もちろん,タバコ屋のような街中の個人商店では要求したことはありませんけど)
レシートを翻訳すると YAHOO! 翻訳では収据となりますので,今度からはこれを言えばいいのかな.
ちなみに,客が領収書をいつも請求して店の脱税を防ごうと,領収書にはスクラッチくじ (コインでこすると当たり外れが判る,あれ) が付いていて,当たればそのお店でキャッシュバックがあるようです.北京ではタクシーの領収書にも全部スクラッチが付いていましたが,上海や嘉興のにはほとんど付いていませんね.吉野家でもらったこの領収書に 1 枚だけ付いていました.今調べたら,当選金はそのお店で簡単にもらえるようなので,当たっていたら損したなぁと削ってみましたが,「謝謝」で無事 (?) 外れでした :-)


という訳で今回はみごとに,世界第二位の長さの杭州湾跨,そして同第三位の东海を渡るためだけに行ったような上海旅行でした.ま,目的どおりとも言いますが(^^;  そう言えば,入社したときの同期になんと,上海雑伎団の座長の息子という中国人がいたので,彼が数年で転職してしまって音信不通にならなければ絶対紹介してもらったのになー.なので (?) 今回は雑技鑑賞もなく,単なる年末年始の気分転換・休養となりました.日本では滅多にやらないマッサージに妻・私ともに 2 回ずつお安く通いましたし,それなりに楽しみましたけれど.また行って,今回しなかったデパート巡りとか,郊外にあるらしいアウトレットモールでの買い物とかをしたいところです :-)


なお,総集編といいながら(^^;  上海で使った携帯電話については,項を改めて後ほど書きたいと思います.

この項の見出しで使っている五星紅旗は National flag & Road sign MT からいただきました.謝謝.
ブログ一覧 | (特集) 中国クルマ事情
Posted at 2009/01/13 07:40:00
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