車・自動車SNSみんカラ

この記事についてTwitterでつぶやく この記事についてブログを書く この記事をお友達に教える  イイね!
2005年08月13日
中国視察記 (6) バスと地下鉄
中国へ行っている間の移動の足はタクシーが主で, クルマを自分で運転した訳ではないので, さすがにクルマの話といって限られてしまいますね. そこで今日は公共交通機関, バスと地下鉄についてご紹介します.
ちなみに, ふつうの鉄道ももちろん走っているのですが, 駅 (北京駅, 北京西駅, 北京北駅) への市中心部からのアクセスが悪いことと, 郊外への路線が中心のため, 時間もないので使えませんでした. これは次回訪中のときに, ぜひ.
中国 (北京市) はやっぱりという感じで, バスが市民の重要な足です. 自転車が大通りを埋め尽くしている... 様はもはや見られないのでしょう(^^; しかし, 日本でもそうですが, バスは乗るのが大変です. 日本の場合も路線は複雑で, その停留所に行ってみないと時刻表が判らないし (最近はほとんど Web で検索可能ですが), 前乗り・後ろ乗り・前払い・後払い・距離制運賃... 等々, お作法が地域によっても違います.
特に, いつも面倒だと思うのは, 支払い時にお釣りが出て来るタイプと, 両替しなければいけないタイプとがあることですね. 中には, 運転手が手動でお釣りの額を決めている機械もあって, 複雑怪奇. たまに別の地域のバスに乗ると, 日本人でもまごつきます (もしかして私だけ?).

同様に, 北京のバスも, どれがどこを通ってどこへ行っているのかがまず判りません. 日本でもあるような, 結構判りやすいルートマップがあるとよいのですが, 私が入手した北京市の地図では, 延々バス停留所名が路線毎に書いてあるだけのもので, それと実際の場所を関連づけるのが大変でした.

しかし, 乗り方は簡単です. ともかく乗って涼しい顔 (?) をしていれば, 中にいる車掌さん (おばさん) が「あんたはまだ切符買ってないよっ!」と指名して来ますので (笑), 大人しく切符を買うだけ. もちろん, 自ら申告しても結構です. たいてい \1 で, エアコン付きの最新版バスだと \2 のようです. バス路線には日本同様すべて (数字の) 路線名が付いていて, その数字の分類によって連結バスだったりトローリーバスだったり, \2 のバスだったりします. 私も滞在中, ホテルで読んで予習したのですが, 詳しくは色々と解説されているページがありますので, 検索してみてください.
私は滞在中, 1 度だけバスで移動してみました. が, 目的地近くの地下鉄の駅から目的地まで真っ直ぐ行くバスがなかなか見つからず, 結局乗り換えて行ってちょっと面倒でした (後でじっくり路線一覧を見たら, 直通もあったのですが. とはいえ, そのバスがしょっちゅう走っているかは別問題らしい). 自分がどのバスに乗ればいいかさえ判れば, 特に難しいことはないと思います.
なお, 降りるときは降車ボタンなどという機械はありませんので,「降りる! (我下車)」と言わないと停まりません. ちなみに, 古そうな連結バスでも, 車内には電光掲示板があって, 次はどこの停留所かが表示されていたので, まして問題ないはず. 写真はブレていますが, 前方に電光掲示板があるのが判ると思います.

なお今回の訪中では, 単に旅行者としてホテルと目的地との間を往復するだけでは面白くない (どこも見れない!) ので, 出来るだけバスなどの公共交通機関を使おうと思っていました. そのため, バスの前に地下鉄にも乗ってみました.
地下鉄は路線図もしっかりしていますし (駅に行けば, 日本の地下鉄と同じような路線図が出ています), バスより簡単です. 1 号線・2 号線 (環状線)・8 通線・13 号線とがあり, 8 通線・13 号線は全線が地上のようです (今, 地図を改めてよく見たら, これらは「地鉄 (地下鉄)」 ではなく「城鉄」になっていました. 「城」は北京市のことを意味するんだと思います...
料金は, 1・2 号線は \3, (1・2 号線地域から) 8 通線へ乗り換えるには \4, 13 号線へは \5 だったと思います. 古い情報だと全線 \2 均一と書いてあったりしますが, 今は違います.
切符はやはりここでも人力. 窓口にいるおばちゃんから切符を買います. ラッシュ時はえらく並んでますので, 私はくらくらして来て, その時間に乗るのはあきらめました (笑). 上記のように, \3, \4, \5 の切符がありますので, どれを何枚, と伝える必要があります. 窓口のおばさまは当然英語が通じませんので, 中国語 (北京語) で話す必要は... ないんですね. 窓口のガラスに,「1 号線・2 号線 3元/8 通線乗換 4元/13 号線乗換 5元」のように貼ってありますから, それを指さして「1」をジェスチャーすれば, 問題なく買えます (笑). 実際は「線」は「銭 (の簡体字)」だったりしますが, 地図を見ながら確認すればすぐに意味は判ります. 漢字圏はこの点非常に楽です.
ちなみに, 駅名やバス停の名前を知るのも漢字圏ならではの便利さです. 例えば "TIAN'ANMEN EAST" なんて書かれてるより, "天安門東" のほうが一目で把握出来ますしね. でも, 現地の人にどこへ行きたい/どこへ行った, ということを伝えるには筆談が必須です. 「てんあんもんひがし」と言っても通じませんから(^_^; なおこれは中国人が日本に来たときも同じで, そもそも「日本」自体が 'りーべん' ですし, 日本語で地名を何と読むかは非常に難しい課題でしょう.

さて, 切符を買ったら改札口へ. というか, 階段の両脇にここにもおばさまがけだるそうに座ってますので, 切符を渡します. このとき, 乗り換え切符でない場合は, 切符を全部渡してしまうのが「通」なようです. 私は記念に半券が欲しいので, 取り上げられまいとむんずと握っていたら, 察して (?) 勝手にもぎってくれました. ミシン目も一応入っているのですが, 切符はぺらぺらな質の悪い紙なので, 綺麗にもぎってもらうにはあらかじめ改札に向かうまでに何度か折って, 折り目をはっきり付けておくと吉.
(乗り換えの通し切符の場合は当然, 乗り換え部分は渡してはいけません)

しかし, 中国はどこへ行っても「人」がいます. 自動販売機などというものはほとんど見かけません. ジュースもお店で, 切符も窓口で, 改札も人 (自動改札になったのは, 日本もつい最近ですが...). 交通整理も人, 人, 人. さすがに 14 億人も人がいると, それでも何の問題もないのでしょう...
自動販売機相手ではないと, いちいちお話する必要があるように思いますが, 最後の方には「多少銭 (How much)?」すら言う必要はないことに気付きました(^^; タクシーは以前書いたようにきちんとメーターで表示されていますし, 地下鉄も上記のように指さしだけで買えます. バスも然り. 街中の買い物も, 指で数字を作れば (レジがないような場所ではたいてい \10 以下の買い物ですし...) まったく没問題 (めいうぇんてぃー) ! むしろ, 呼びかける「先生 (男性に対して)」「小姐 (女性に対して)」のほうがよく使うかも.
(ちなみに, 中国での数字のジェスチャーは日本と違うそうです. なので, ジェスチャー万能ではないようですが...)

関連して, ちょっとここで脱線. ガイドブックにも書いてありますが, 知らないと戸惑う中国の習慣. ちょっと大きな店でモノを買うとき, 支払いの方法が特殊です. 店員にこれをくれ, と頼むと伝票を 3 枚 (くらい) 書いてくれます. その伝票を持ってレジへ向かい, お金を払います. 大きな店ならクレジットカードも使えます. 支払いが完了すると, 支払い済みのスタンプが押されるなどして伝票が 2 枚返って来ますので, それを持って先ほどの店員のところへ行きます. するとたいてい, 品物を包装して待っていてくれますから, もらった伝票を 2 枚渡すと, 1 枚を店員が受け取って, 1 枚はレシートとして品物と一緒に受け取る, という手順です.
ちなみに, これと, あっちのあれ, そっちのこれを一緒に買う (まとめて会計したい) 場合どうするか? ……実は判りません(^_^;; ご存じの方, どなたか教えてください.
このように, やたらに手間がかかります. しかもすべてに「人」が介在しています. こうした手順は市中のデパートだけかと思っていたら, 空港の免税店でも同じでした. 人力主義中国, という気がします.

閑話休題. という訳で, ともかく地下鉄にも無事乗れました. 13 号線が全線地上だということには後で気付いたのが残念でした. これに乗れば, 町並みがよく見えたのだと思うのですが. そのときはとりあえず, 一番遠くまで行ってみようということで, 8 通線の終点, 土橋駅まで行ってみました. 土橋は, 北京市をぐるりと回っている環状道路の一番外側, 六環路 (まだ全通してない? 日本 (東京) で言えば環六, 環状六号線といったところでしょう) のところが終点です.

8 通線へは四恵という駅で乗り換えます. 1 号線が四恵駅に到着したらみんな早足で 8 通線のホームへ向かいます. 地元民がそうしている以上, 自分も小走りに行きます. で, 先ほどもぎられた残りの乗り換え券を再び差し出して, 8 通線ホームで並びます. しばらくすると土橋駅行きが来ました. 始発駅なので, 回送電車が入って来ますが, みんな, べったりとドアの前に張り付いて... 3, 2, 1,... ドアが開くと go! 猛ダッシュです. 私も当然, 地元民の暮らしを知るためには猛ダッシュ. なーんだ, 簡単に座れました (笑).
ちなみに, ふと周りを見回すと, 乗り換える前の地下鉄にいた, ベビーカーに子供を乗せた夫婦も座っています. いくら何でもあのレースに勝てる訳がないので, やはり「小皇帝」優先, 誰かが譲ったのでしょうね. このように, 小皇帝と揶揄される子供 (連れ) に対しての思いやりはあるようですが, 駅には「人が降りた後に乗りましょう」みたいな標語が書かれた横断幕が吊られているあたり, やはりここでも法律は守るがマナーはどうでもいいのが北京市民のようです.

さて, 夜 21:00 過ぎになって, 土橋駅に到着したのですが... 何にもないところ (写真左) でした(~_~;; ホテルからペットボトルを持って来るのを忘れて, 非常に喉が渇いていたので, 駅前のマックか... あるいは適当に何かお店で飲み物を買おうと思っていたのですが, 遠くに工場らしきものが見える他, 真っ暗です. みんな, 駅 (橋上駅) へ繋がる歩道橋で涼んでいるのですが, 真っ暗. 市中心部にはあれほどいた治安警察の姿も見あたりません. こりゃ襲われても仕方ない暗さ. 携帯電話は通じるものの, 土橋駅前, あーそれは 8 通線の終点の土橋駅のことで, そこの歩道橋で暴漢に襲われ... なんてことを中国語で言えるはずもありません (そもそも,「土橋」を何と読むのかすら判らない!). 早々に退散しました(^_^;
その日はその後, 天安門西駅まで行き, ライトアップされた有名な天安門を見ながら天安門東駅まで歩いて戻り, 再び地下鉄に乗ってホテルへ戻ったのでした.

ところで, 土橋駅から中心部に戻るとき, 右の写真を撮っていたら, 車掌がもの凄い勢い (とはいえ, 中国語はべらんめぇコトバのように, 外国人には怒っているように聞こえるので大したことはないと思うのですが) で言い寄って来て, 離してくれません. 慌てて中国語で「写真を撮ってもいいですか?」と (既に撮っていたのだが...(^_^;) 言ったら,「あぁどうぞどうぞ」みたいなことを言って解放してくれたのですが, あれは何と言っていたのだろう...

ちなみに, その写真に写っているデジタル時計がご覧になれるでしょうか. ご丁寧に,「秒」まで刻んでいます. 世界一時刻に正確と言われる日本の交通機関でも, 秒まである時計にはお目にかかれませんね. けれど, 中国ではなぜか秒まであります. でも, 地元の人に聞いても「秒単位で正確に運行されてるなんてあり得ない」とのこと. 中国では妙なところがこうして無意味にオーバークオリティです.
こうやって中国にまで来てしまうように, 私は最近, 中国の人々と一緒に仕事をしているのですが, こういうアンバランス加減が非常に心配だったり...

夜の天安門観光は特にクルマ関係の話題はないので省略です. とはいえ, 地元民 (?) がそうしているように, 道ばたに座って, 単に涼みついでに妻に電話してただけですが :-)
ブログ一覧 | (特集) 中国クルマ事情
Posted at 2005/08/14 00:26:34
イイね!
イイね!
タグ
中国
トラックバックURL
スポンサーサイト

この記事へのコメント
コメントはありません。


プロフィール
「いつもどおり。」
何シテル?   02/22 22:22
(2006.07 に "AXELA" からハンドルを変えました) アクセラならびにプジョー 206 CC に関するブログを中心に構成して行きます.AXEL...
ユーザー内検索
<< 2010/8 >>
1234567
891011121314
15161718192021
22232425262728
293031    
お友達
どなたでも歓迎なのでお気軽に誘ってください.

……が,コメント等でのやり取りがない方,ブログ登録のない方からの "お誘い" はご遠慮させていただくことがあります.
23 人のお友達がいます
あっちゃん♪ * おしびさん *
miyamoto * (ノリノリ)
むーぞう ぐりふ
ファン
5 人のファンがいます
QRコード
QRコード
このブログを携帯でご覧になれます
©2010 Carview Corporation All Rights Reserved.