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2009年01月15日
中国で使う携帯電話
まぁ毎度のことなのですが,年末年始に行った上海は今回も完全な個人手配旅行.加えて今回は杭州湾跨 (杭州湾海上大橋) と东海 (東海大橋) とを渡るという私の趣味の目的達成がメインでしたので,付き合ってらんねぇよという妻と別行動する可能性が十分にありました.携帯電話の便利さにどっぷりと浸かった生活を毎日送っていると,そうしたときに連絡が取れないのはちょっと心配です.ましてや最近は,家族間通話が無料になったので,ショッピングモールへ家族で買い物に行ったときなんかでもちょっと別行動しては「今どこにいる?」という電話を互いにしょっちゅうしています.海外の知らない土地であれば,気をつけていてもはぐれてしまうこともあるかも知れませんし余計に心配です.
今までは,出張のときは中国でも使える SoftBank (Vodafone) の携帯電話を持って行けば話が済みましたし,2 年前の北京旅行のときも,緊急の仕事があった場合にということで出張用の携帯電話を借り出して持って行きました.が今回は,その後仕事内容が変わってそれを借りる大義名分がなくなってしまってその手が使えない(^^; ため,中国でも使える GSM 携帯電話を国内であらかじめ購入して持って行きました.

買ったのは SIM ロックフリーの Nokia 1208 というエントリー機種.しょせん数日間ですし,どうせほとんど使わないでしょうから安い機種でよいはず.高い機種にしてしまったら,レンタルのほうが安いってことになりかねませんしね.でも,カラー液晶でないとあまりにも使いづらいかなということで,これにしました.\7,000 程度で国内でも入手可能です.
どの国で売られているものかを選べたので,中国語簡体字版にしました.簡体字サポートですがもちろん英語も使えます.ただ誤算だったのは,中国で使うからという意味ではなく,アドレス帳を漢字で入れたかったから簡体字版にしたのですが,(表示) 言語を英語に設定するとアドレス帳などでピンイン入力も出来なくなってしまうという仕様でした(;´Д`)  つまり,携帯電話の操作自体は英語表示で行なって,電話帳等は,アルファベットとピンインでの漢字入力をしたかったのですが,漢字を使いたければ表示も中国語にしなければいけないというタコな状態です(´・ω・`)  まぁ,安い機種だからしょうがないか... って,つい簡体字版を買ってしまいましたが,今思えばそういう目的であれば繁体字版のほうがよかったのかも?
(あ,でもピンインならば何となくそれっぽいものを入れたり,調べながら入れられるけれど,繁体字入力は注音符号というのを使うらしいので無理かな...)

事前調査した結果,SIM は中国移通信 (中国移動通信,China Mobile) の神州行というプリペイドカードを使用することにしました.中国移通信は固定電話もやっていた中国電信から分割された会社だそうで,さしずめ NTT DoCoMo といったところでしょうか.この SIM カードは国内でもいくつかの業者が \3,000 程度で売っています.以前は月額の基本料金ゼロで使える (その分,多少通話料金が高い) プランもあったようですが,現在はどのプランも基本料金が毎月必要なものしかないようです.買ったこれは基本料金が \16/月 (≒\220) のもので,通話料は非常に安く,上海市内だと 1 分あたりわずか \0.13 (≒\1.8) です.国際電話も IP 電話経由とすれば 1 分 \1 (≒\13.5) と非常に安くかけることが出来ます.しかも,中国では通常は必要な着信料がこの SIM だと無料です.
あらかじめ調べた範囲では,この SIM は \100 (≒\1400) で売られているもので,このうち通話に使えるチャージが \50 分とのことでした.しかし,実際に買うときに説明を受けたら,売値は \120 (≒\1,600) で,チャージされているのは \75 (≒\1,000) 分とのこと.売値の差額 \20 は店の手数料 (儲け) なのか,これはチャージが多いタイプなので元もとの価格も高いものなのかは判りませんでした.どうせ短い滞在だし,そんなには使わないので,私としては \50 分のチャージのを \100 で買えた方がよかったのですが.
SIM はコンビニなどどこでも買えるとのことなので,今回は国内では買わず,ホテルの裏手で見つけたタバコ屋で購入しました.初め,\75 が通話に使えるチャージだという説明が判らず売り値だと勘違いして,\100 と聞いていたのに安いなと思ったのですが実は販売価格が \120 で,\75 分の初期残高があるということが判明.元もと \100 のものでしょと値切ってみたけれど \120 以下にはならないということでその値段で買いました.もしかすると,中国移の営業所などでは \100 で買えたのかも知れません.
北京・上海とも,あちこちのタバコ屋で,このように飲み物・プリペイド携帯の SIM・充値 (プリペイド携帯のチャージ用カード) などを売っています.ここを見つける前に,コンビニに寄って訊いてみたのですが売っていないとのこと.充値の紙は張られていたので,コンビニではチャージカードのみで,SIM は売っていないところも多いのかも知れません.

そのタバコ屋のすぐ近くに,携帯電話屋がたくさん入ったビルがありました.3 階までが店舗で,1 階はほとんどが携帯電話屋です (ちなみに,昨日紹介したメイド喫茶はこのビルの 2 階で発見しました).
てっきり,こうした携帯電話ショップで SIM カードも売っているのかと思ったのですが,電話機のみの販売で (修理受け付けしているところはあり) SIM は扱っていませんでした (そこの店のひとつで,そのタバコ屋を教えてもらったのですけれど).
今回は送料込み \7,000 くらいで買った 1208 ですが,現地だともっと安いのであれば妻の分としてもう 1 台買おうとそれらの店も覗いてみました.しかし最低でも \900 (≒\12,000) くらいはするものばかりで,激安携帯は少なくとも新品では存在しないようです... ちなみに,BlackBerry がここでもかなり人気のようです.

さて,タバコ屋の話に戻ります.店のオヤジにこれをくれ,と言うと,ぎっしりと電話番号が書かれた短冊状の紙を見せられます (その上の方に確かに売価 \120 と書いてありました).好きな電話番号を選べってことですな.後で書くように,どうせすぐに有効期限が切れてしまって使えなくなるので何でもいいし,ざっと見た感じやはりぞろ目やキリ番などはありませんでしたから,中国人が好むという 8 が出来るだけ含まれる番号を適当に選択.すると,カウンターの下からごっそりと SIM カードの袋を出して該当のものを探していました.
プリペイド SIM の小袋の中身はこうなっています.SIM カードがついたカードと暗証番号が書かれた紙のカード,約款,そしてサービス案内がなぜか同じものが 2 枚入っていました.

さて,こちらが中国人ではないと判ったからだと思いますが,まずオヤジの携帯電話にその SIM を入れて開通作業.その後,何も言わなくとも国際電話・IP 電話の申し込みもしてくれました.それぞれ,特定のコマンドを短信 (ショートメール,SMS) で所定の番号に送るだけです.この方法も一応調べて行きましたが,頼みもしてないのにやってくれてしまったのでそれはそれで助かりました.その後,国番号一覧が載っている手帳をオヤジが取り出して,「お前は何人だ?」「日本人」「じゃぁ,81 だから,日本へは 12593-00-81 の後に電話番号だ」とわざわざ教えてくれて,オヤジの電話から SIM を外して受け取り.というか,私が持っていた Nokia 1208 を奪い取って装着もしてくれて完了.いやぁ,何だか知らないけれど,至れり尽くせりなオヤジです :-)
\75 分使えるというのがちょっと信用出来なくて,ホテルに帰ってすぐ,中国移のカスタマーセンターである 10086 に電話して残高を確認してみたのですが,確かに \74 ちょっとの残高がありました (オヤジが送信した短信はすべて 10086 宛てですが,恐らくこれにも通話料がかかったのでしょう).試しに日本の親父に数分電話して (「あー,前に言ったように今上海なんだけど,電話番号これで,かけ方はこうこうだから」ってのを,IP 経由ゆえ雑音の多い電話で話をしたら,まるで振り込め詐欺みたいでしたけれど (笑)),その後再度残高を確認してもまだ \70 以上ありましたので確かに安いお値段でかけられたようです.出発前に,念のため予約の確認をと思って,日本から KDDI の国際電話サービスを使ってホテルに電話したのですが,そのときの数分の通話料は割引前で \400 強,割引されても \250 くらいでした.それに較べると中国からの電話は圧倒的に安いです.
結局,滞在中に \75 分を使い切れませんでしたので,これだったら国際電話は音質重視でふつうにかけた方がよかったかも知れません.また,事前に調べたソースによっては,国際電話の発信のためには \200 以上の残高がないといけないと書いてあるものもあったのですが,必要ないようですね...
ちなみに,10086 をかけると音声案内が流れ,それは中国語か英語だけですが,その後,日本語を話せるオペレーターとの通話も選べるので何の問題もありません.

ちなみに,今回使ったこの「神州行」というプリペイド SIM のネーミングにある「神州」は中国を指すそうです.神の国ですか... ふうむ.で,「神州行」は「中国全土に行ける (中国どこにでもつながる・どこででも使える)」といった意味のようです.確かに上海以外でも (香港以外なら) 使えるのですが,上海以外だと通話料が割高になります.冒頭に書いたように,中国の電話会社は固定・携帯で分割されただけで,地域ごとに分割されていないはずですが,なぜ地域ごとにカードがあるのかは判りません.
なお,上の画像の SIM カードは,19 インチ液晶ディスプレイ (横幅 375mm) だとほぼ原寸大です.このスキンヘッドのおやじ様は葛尤というコメディー系の俳優だそうです.地下鉄の駅に出ていた飲み物の広告にも出ていました.

神州行にもいくつかの種類があるようですが,今回買ったものが比較的ポピュラーなもののようですのでこれを選択しました.これは月額 \16 の基本料金がかかります.12 月中に残高がさほど減っていなかったことを考えると,登録月は無料なのでしょうかね.残高がゼロになるか,残高があっても初期有効期限である 90 日後にはこの電話番号は二度と使えなくなりますが,残高があるうちにチャージしておけば有効期限が延長されます.例えば \50 をチャージすると 90 日延長され,最大だと \300 のチャージで 360 日の延長となり,複数回チャージすることで最大 2 年 (初期有効期限を含め 2 年 3 か月?) まで有効期限を延ばせるようです.
今回はせいぜい \20 分程度しか使っていないと思うので,今は 1 月分の基本料金 \16 が引き落とされているとすると現在の残高は \40 を切ったあたり.3 月には有効期限も来るし,\16 の基本料金が毎月引かれて,残高もちょうどなくなっていずれにせよ使えなくなります.よっぽどの良番であれば \300 をチャージして有効期限 2 年間延ばしてもよいですが,それほどのことではないし,以前やっていた中国との仕事はもうやめたため,2 年以内にまた中国に行くかどうか微妙ですので,今回は放置しました.現地の人にあげて喜ばれるようなもんでもないですしね.

ということで,今回は電話機代 \7,000 がかかりましたが,以降は渡航のたびに同様に \1,600 程度でプリペイド SIM を買えばその渡航期間くらいは通話料を気にせず使えるということになります.これならばレンタルするよりも安いですね.SoftBank や au から出ている,海外でもそのまま使える GSM/CDMA デュアルバンド機をふだん使っているのなら,それがそのまま使えます.ただしそれらは SIM ロックされているものばかりなので,今回買ったような現地の SIM は使えず,海外では国際ローミング扱いになってしまうので通話料は割高にはなります.けれど今回の私のようにほとんど通話しないのであれば,それでも大した金額にはならなくて手間もかからないので一番なのですけれど.次回の海外旅行までにそうした機種に変更するかもこれまた微妙です...
前に北京に行ったときはほとんど目にしませんでしたが,今回は虹 (虹橋国際空港) で荷物を待っている間,何人もの日本人が持っているケータイに電源を入れて電話しているのを見かけました.皆さん,現地で使えるケータイを結構持って行っているようです.

中国での電話をどうしようと考え始めたとき,一度電話番号を取得すると (SIM を買うと) 月額基本料ゼロで有効期限もなしというモベルの携帯電話にしようかと思ったのですが,携帯電話自体もさほど安くないし,月額基本料がない分,何しろ通話料が非常に高い.さらには,モベルはイギリスの企業なのでイギリスで使う分にはそれなりにリーズナブルだと思いますが,それ以外の国では国際ローミング扱いのため通話料が高くなります.しかもこの携帯電話は SIM ロックフリーがふつうな GSM 携帯電話にもかかわらず SIM ロックされていて,通話料が高いそのモベルの SIM でしか使えません.今回の,マッサージ屋への市内通話数回,日本への国際電話数分,市内からの受信1回程度でも合計 \2,000 ちょっとの通話料金がかかったと思われます.神州行は \1,600 でしたから,今回のような使い方なら結果的にモベルのでもさほど違いませんでした.
買うときにかなり迷ったのですが,以前から SIM ロックフリーの電話機を一度使ってみたいと思っていたので,今回はこのような SIM ロックフリーの GSM 携帯,Nokia 1208 と現地のプリペイド SIM という組み合わせとしました.
ところで,私の勤め先には,勤続年数の節目ごとにもらえる長期休暇があって,あと 2,3 年後にやって来る節目の年には 10 日間の特別休暇となります (従って,分割しなければ最低でも 16 連休!).このときはぜひ国際免許を持ってアメリカに行って,レンタカーでポンチャートレイン湖コーズウェイと,アメリカ国道 1 号線でマイアミからキーウェストまでを走ってみたいと思っています.そのときもケータイを用意したいけれど,今回買った Nokia 1208 は残念ながら 900/1800MHz のデュアルバンド機なので,850/1900MHz のアメリカでは使えないんだよなぁ... やっぱりちょっと高くてもトライバンドもしくはクワッドバンド機にしておけばよかったかな (あるいは,上記のモベルのなら送料込み \7,680 で 900/1800/1900MHz トライバンド対応機が買えたのですが).
まぁ,2 年先であれば,クワッドバンド機なり,850/1900MHz 対応のもっと使い易い電話機なりがお安く買えることに期待しましょう.
ブログ一覧 | (特集) 中国クルマ事情
Posted at 2009/01/17 18:49:47
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タグ
中国 携帯電話 GSM
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この記事へのコメント
2009/01/19 22:37:51

こんばんは。

神州。。。大戦時の日本のことを指すようで、なんだかちょっとコワイです。。。

中国でもnokiaはメジャーなんですね。私はN73を使っているのですが、シンプルな機種には憧れます。。。

神州のイメージキャラのおじさん、日本ではありえないような。。。。


コメントへの返答
2009/01/19 23:12:18
ですよね.あり得ないことが色々とこの中国移动通信の「神州行」には起きてます (苦笑).

Nokia はやはり,世界の 4 割前後を占めるトップシェアメーカーですからね... 中国でも観察しているとかなりの人が Nokia です.あとは Sumsung,LG あたりですかね.Motrola も世界シェアは高いはずですが,あまり見かけません.

日本製に至っては,(なぜか日本国内版を) 売っているのは見ますが,使っている人を見ることは皆無です (笑).


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